NO MORE MOVE










やめておけばよかったと、何度も思ったくせに。
弱い自分は何もすることができずに結局もがくだけだと知っていたくせに。

自分を傷つけてまでやめようとしたことだってあるのに。
でもやっぱり行き着くのは同じトコロだから。
純粋さなんて、そんなもの何処かにおいてきてしまったの。

意地悪なんだね、だけで済んでいた頃はまだ良かったんだと
今更気づいても遅いことはわかってる。

あたしは我侭だからこれを誰かに押し付けないと気が済まないの。
だからあなたのせいにしてあたしは知らん振りをするの。

この気持ちに気がついた時は、いつだったろうか。
多分初めてのことだったから、自分を否定してあたしの生活は成り立っていた。

でもそれはだんだん抑えられなくなって。高ぶる気持ちは自分を見失って。
ついにはそれしか見えなくなるの。

単純な感情はやがて形を変え、あたし自身をも変えあげてそしてそのまま放っておかれる。

これを世間は独占欲、というのだろうか。
人間なんて生き物は自分で自分のために生きているんだから、
いくらお人よしって言ったって自分が一番なんでしょう?
そう考えれば独占欲なんて誰にでもあるものだと。





自分がこんなになるなんてやっぱり考えてなかったあたしが甘かったのか。
知らなかったで済めば簡単だけれど

これはあたし自身だからそんなこと考えたってしょうがない。



誰にでもあるもの。
それを鵜呑みにして安心していた頃のあたしは幼かったよ。
いつからだろう。最初の始まりは。そんなことは覚えているはずもなく
なんとなく過ごしてきた毎日は日に日にあたしを変えていく。

つい最近までは人を想ったりなんてしたことがなかったくせに
パズルのピースがぴったりと重なり合ったように嵌った瞬間は

人生観を変えられた気分だった。もちろんいままでだって人を好きになったことくらいある。
でもあの頃のあたしはまだ女の子でいられた。

こんな衝動なんかには駆られたりしなくて、
ただ見てるだけでいいとかそういう普通の女の子だった。

だからこの気持ちに気がついたときは動揺してた。
怖くなってた。確かに好きという感情だった。だけれどもそれより先に

「壊してやりたい」

その気持ちが前に前にと押し出された。それは日に日に高ぶるばかりであたしは制御できない。 おさまってもくれない。

世間一般はこんな風に思うのだろうか。
だけど残念ながらあたしにはそれを聞くための勇気に似たものを持ってないし、
それを言葉にできるほど強い人間なんかじゃない。むしろどんどん弱まっていくばかり。

怖かった。自分が怖かった。だけどもうそれは手遅れで、自分を打ちつけることが精一杯で、
ぶつけようがない。もうどうにもならない。









あいつの所有物、あいつの性格、あいつの顔、あいつの体、あいつの趣味、あいつの世界、














あいつの全て。














世界がどう動こうと関係ない。例えクラス中が崩壊しても、友達が死んでも、大地震がきても、
どっかの国で内紛が起こったとしても、隣国と戦争になっても、
あるいは第三次世界大戦がきたとしても。テロが起こっても、大人と子供が逆転しても、
空が消えても、太陽が消滅しても、地球がダメになっても、
生命が途切れても、何もかもわからなくなっても、全部がえても。







壊し たい 。全 部壊 した い。 あた しの 、あ たし のこ の手 で。 あた しが 全て 掻き 消し てあ げる 。あ たし が壊 して やり たい 。 壊さ せて 。誰 にも 手は 触れ させ ない から 。あ たし だ け でい い。 崩れ 行く あん たを 見届 けて あげ る。 あた しの 全て はあ んた だか ら。 あん たの 世界 をぐ ちゃ ぐち ゃして みせ る。 あん たも 周り も選 択の 余地 はな い。 あん たを 壊す のに 秩序 なん てい らな い。








何度でも、言ってやる。


















あたしが壊すんだから。
















あたしはあんたを壊したい。


















あたしの気持ちはおさまらない。















あたしがえるまで、